2020年12月16日水曜日

現代ポーカー理論<上> の感想とポーカーの勉強方法について思う事

 

現代ポーカー理論 上

現代ポーカー理論<上> 読了しました。


GTOに関してベースとなる理論の情報や数式が見やすくまとまっており、
数学的バックグラウンドが弱い方にはとても参考になる一冊だと思います。

日本語で出版されている本はほとんど読んでいますが、
出版のタイトルにある通り理論に関連した話題に傾倒した内容になっています。

個人的にはキャッシュゲームのところのみ必要だった為、トーナメントのところは端折って読んでしまいましたので、内容的なボリュームはもう少し欲しいかなと思いましたが、3betと4betにおけるレンジ間のバランスのとり方に関する項目が参考になりました。

プリフロップにおいてBTNやBBはEPなどのオープンに対してコールレンジがあるため3betのレンジがポラーになります。それを前提にOOPは、(コール、フォールド、4bet)のレンジを構築する必要があるという内容で、表が示唆するアクションの意味付けを理解するヒントとしてとても有用な解説でした。何となくレンジ表を利用しているプレイヤーにとっては棚ぼただと思います。

-- ここまで本の感想 --



-- ここからポーカーの勉強方法について思う事 --

私は、ポーカーのレベルでいうと中級者くらいのプレイヤーだと思います。今まで海外へ遠征してきた感じでは、ライブキャッシュの低レート(NLHE$2-$5以下)では勝ち越せるぐらいかな程度に自身の実力を見積もっています。(よく実力のバロメーターにされるStarsのZoomはほとんどやっていないので実力不明)

ここ最近、ポーカー仲間でポーカーの実力が伸び悩んでいる人に相談されることが複数あったのですが、あまり適当なことを言って間違ったことを教えることもできないですし、わりと返答に困っていました。


結局のところ、これが大事なんじゃないかなと思ったことは、
新しく正しい情報にたくさん触れて情報を適切に取捨して学習する習慣をつける事です。

人によって「何を優先して直していかなければならないか」は大きく異なるとは思うのですが、まず一番効果的で身近な手法として思いつくのは本(もしくは信頼のおける方のnoteなど)を薦めることでしょうか。

最近だとエドミラーの本が翻訳されていたりと翻訳本でも比較的良い本が増えたように思います。しかし、1冊読んだからといってすぐに実力が向上するようなものでもないのがポーカーの難しいところです。

ポーカーの実力といっても単なる短期的な結果だけでは、統計的な要因で一概に実力を判断できないのが厄介なところです。ポーカーで負けが込んでいる原因が実力不足なのか、運が悪いのか、一体なんなのか? 正確に判断できないものですしね。


情報が氾濫しているこの時代には何事にも落ちている情報の正確さや質を正しく比較して、自ら良いものを選別し、自身に取り込んでいくことが求められると思います。

情報の正しさを判断できるようにならないと間違った情報を鵜呑みにしてしまい、実力アップどころかレベルが後退してしまう可能性もあります。

ポーカーにも様々な戦略があり、その戦略を正しく実行するにはポーカーに関する綿密な知識や検証、正しい情報が欠かせないと思います。

私はよく相手に自分にない選択肢の行動を行った時、
その意図や背景や有用な利用方法がないかきちんと考える様にしています。


上記をまとめると
・良い情報を手に入れること
・自ら考えて吸収すること
・実践を積み重ねること
・上記を繰り返すこと

なんだか当たり障りのない文章になりましたが、
様々な相手に新しいことをトライして自らの血肉にしましょう。
多少負けても仕方ないのです、身銭を切ったほうがちゃんと見につきますよ。 


ポーカーは断片的な情報でつぎはぎしてもうまくはならないと思います。現代ポーカー理論にあるような強固なベース理論を知識のバックボーンとして持って、幅広いアクションのレパートリーを取り揃えつつ、相手の考えている事を考えながらプレイすれば、それなりに結果はついてくるんじゃないかなーと思います。


たぶん。

2 件のコメント:

  1. 現代ポーカー理論を買おうと検討しているものです。pokerstarsZOOMでどの程度レベル向けの本ですか?

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  2. 本文中にも記載の通りZoomはほとんどやらないので換算レベルは不明ですが、
    内容的には、それなりに知識の下地や用語に慣れ親しんでいる必要があると感じました。

    章の構成自体やデータ集としてはまとまっていて読みやすいので、
    持っていて損はないと思います。

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